188.雑踏・喧騒を大事にしよう
「雑踏」という言葉、連想するシーンは多々ある。渋谷のスクランブル交差点、
お祭りで屋台が並ぶ沿道、お神輿、明治神宮の初詣、花火大会等が思い浮かぶ。
これらの行事に必要なシチュエーションは、人の密集が不可欠だ。
言い換えれば、雑踏なくして夫々の趣がでない。雑踏の中にこそ、活気が生まれる。
時には、ハロウィンのように行き過ぎることもある。
雑踏とは言えない、野球・相撲・競馬場・サッカー・コンサートツアー等のように
喧騒の中で盛り上がるイベントも、ある意味「雑踏」の部類に入ると思う。
今、世間では、熱病のように、SOCIAL DISTANCEが連呼されている。
この社会的距離を、常態化すべきであり、正しい方向であると話す人も多い。
常態化に疑問を感じる人達も、「いのちを守る・・・」と言われると、
面と向かって反対できない。
この考え方が常態化された場合、雑踏の中に楽しみ・喜びを感じていた人達
は、いかように対応するのだろうか。
この議論が働き方にも影響を及ぼしている。テレワーク・リモートワーク等
の方が、リアルワークよりも生産性が高いと評価している。
働き方にも多様性が求められる現在、あまり一方方向に流れないことが必要と思う。
「ロスト、雑踏・喧騒」により、何か失われていくような感じがする今日この頃。
(Once again, the bustle of Times Square.)