308、大相撲、季節外れの蝉の声
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昨夕、大相撲秋場所13日目を、テレビ観戦した。貴景勝と正代の2敗同士の大一番を楽しみにしていた。
その勝負が、始まる前、季節外れの蝉の声が聞こえてきた。外は、霧雨で風も吹き、気温も20度くらい。
蝉の声を聞く、情景にマッチしない。秋の訪れが早すぎて、終活に間に合わず、最後の力を振り絞り、
夕闇の中に美声を発しているようだ。蝉の命の儚さは、短さゆえに、人の心に響くもの。
大一番、正代が勝った。勝負がついた頃、蝉の声は、止んでいた。
関脇 正代は、28歳、熊本出身の力士。僕は、3年前から、将来 出世する力士と期待を寄せていたが、
ポカが多く、低迷していた。今年になって、実力を発揮できるようになってきた。何が変わったのか、
分からないが。このまま勝ち進み、優勝した場合、大関昇進が待っていると思う。
2敗力士に、新入幕で東前頭14枚目の翔猿(28歳)がいる。本来なら、新入幕の力士、大関戦は、
組まれないのだが、今日 大関 貴景勝との対戦が組まれた。正代・翔猿、両力士とも、遅咲きのようだ。
白鵬は、22歳で横綱に昇進し、現在35歳で、今だ現役だ。大鵬・柏戸は、22歳で昇進し、
30歳が最終場所となっている。稀勢の里は、30歳で昇進し、12場所(2年間)の在位となった。
横綱への昇進は、早い方が、相撲の深みが味わえると思っている。30歳前後で、横綱になった場合、
強さの伸びしろがなく、横綱の地位を守る相撲になってしまう。横綱在位が、6年以上になると、
力士としての円熟味を増し、風格が備わり、名横綱となっていく。遅咲きの力士の場合、ようやく
掴んだ横綱の地位、ケガが多くなる。在位場所の短さは、ある一面、人々に感動を与えるが。
(I think the highest-ranked person in any world is required to have some kind of godliness.)